ある有能なお医者さん
大学病院で研究を重ね
すばらしい発見 すばらしい技術
その実力 功績はメディアでも紹介され
独立して開業
有名人も通う有名なお医者さんになった
ところが
その忙しさに
お医者さんは新たな研究をする時間を失う
今まで培って来た経験のみで
患者さんに対応して行くしかない
数年で飛躍的な進歩をして行く業界で
常に最先端の情報を扱いながら
末端にいる患者さんと対峙して行く事は
とてつもなく大変なことだと思う
なにがしかの夢や希望を持って
苦労を重ねた研究も
「何のため?」を見失ったら
あっという間に激動の時代の渦に押し流される
そして
音楽の探究もまた同じように感じたから
カメの歩みなりに
一生 研究を続けたいと思った