5/29/2010

日本のアンデルセン

数年前デンマークを訪れた時
コペンハーゲンにある人魚姫の像を観て
その小ささに驚いたのを覚えている

世界三大がっかりのひとつと言われてることなどを
楽しそうに説明してるツアーガイドの言葉が耳に入ると
ますますいたたまれない気持ちになった

それは 人魚姫がかわいそうなのではなくて
正直にがっかりしてる自分が情けなくなった

そんな扱われ方も
たしかに人魚姫の薄運を表現してると思えば
納得できるから また輪をかけてがっかりする・・



久留島武彦 1874−1960
児童文学作家


日本のアンデルセンと呼ばれる彼が
大正13年にデンマークを訪れた時
国の宝とも言うべき偉大な人物が
ぞんざいに扱われ、忘れ去られようとしていることに憤慨
地元の新聞でその非を訴え行動をおこす
その結果アンデルセンの再評価を促すことになり
デンマーク国王から感謝の勲章を受け
「日本のアンデルセン」と呼ばれるようになった人


価値あるものも
それを強く叫ぶ者がいて
はじめて広く認識される

私もがっかりではなく価値を伝えられる人になりたい