録音した自分の声は
違って聴こえる
というけれど
レコーディングに慣れたせいか
私には違和感はない
むしろ同じに聴こえている
それよりも
写真や鏡に映った自分に
とまどう事の方が多い
世間に対して
自分が堂々としていられるものは
ピアノの音と声のみ
それを発する私自身は
いつもまわりを警戒しながら
確かめながら生きてるように思う
ピアノと声がなかったら
どうしていただろう
強みがあるとしたら
私にはそれしかないということ
いろんなものが溢れてる時代に
迷わずに何かをひとつ選ぶのは
大変なことだけど
今の私にその迷いはない
巨大迷路の中をひたすら突き進む日々