あるギャラリーを下見に行く
そこにある一台のピアノの音と
その空間の響きを確かめる為に
建物は一軒家を改装したもの
隠れ家的な要素が満載で
とてもステキ
オーナーが子供の頃から弾いていたというピアノは
思い出があって手放せなくて
置いてあるという
さて
ピアノのフタを開けてみると・・・
カビがぎっしり
うわーー。。。。。。
ピアノの真上に天窓があり
そこから直射日光が注いでいる
オブジェとして置かれていたピアノは
誰にも弾かれることなく
いつしかカビと友達になってしまったらしい
おそるおそる弾いてみる
ぽーーーーーーーーーーーーん
ペダルを踏んでいないのに
踏んでるような音
ああ、湿気とカビと埃で
大変だ・・・
でも その空間のよさもあるのか
音は悪くない
思ったよりも 良い音がする
「調律はしないんですか?」
と聞こうと思ったけれど
その気ならとっくにやっていただろう
でも何年も放置されてるのだとしたら
やはりオブジェという扱いなのか・・
とりあえず
「このピアノ いいピアノですよ」
「掃除してあげてください 湿気に気をつけて」
と言って帰って来た
私に治す技術があるならば・・・