8/27/2009

屋上の竜宮城

未来を話すのに
屋上はとてもいい

東京で
こんなに空を見渡せる場所は
なかなかない

私はパンとワインを持参

家主は
七輪で鶏を焼き
椎茸を焼き
サバを焼いてくれた

人に作ってもらったおにぎりは
どうして美味しいのだろう・・

心地よい風が私を吹き抜け
雲を運び
しっぽをたなびかせる

半月がちょうど龍の目になると
そこからだんだん赤く染まって
そして沈んで行った

不吉にも見えるその龍は
とても美しかった

見とれて
屋上で気持ちよく沈む前に
我に返り 駅まで走る

終電には間に合ったけど
ちょっと
浦島太郎の気分